シミ抜き職人の店　　クリーニング・リフォーム・染め

　　

おしゃれ工房You友　店主　大友　眞吾です。

白いコートなど汚れる前、シーズン途中でもクリーニングされる方って結構いらっしゃいます。



汚れてからでは洗うだけだと汚れが落ち切らないため蓄積します。
薄汚れた感が出てしまうと、洗うだけではスッキリした色合いに戻すことができなくなります。
汚れの蓄積による黄変が出てしまうと取るのがとても大変になります。


さて、今回のコートですが数回しか着ていないけど白だからクリーニングしておこうと依頼した所、
デラックスコースで依頼したにも関わらず風合いが一変してしまったの事・・・

お客さま曰く、

「ふわふわで手触りもとても良かったコートなのに、手触りが固くふわふわ感も無くなり
使い古した毛布のようになってしまった」と・・・

こんな感じのご相談、とても多くなっています。

という事で獣毛品の風合い直しです＾＾

当店の特長として、風合いに変化が出やすく色褪せもし易い、シャネルやエルメス、ヴィトン、プラダなどインポートブランド品を洗うことを前提にとてもソフトなドライクリーニングをしています。
和服も洗えるドライクリーニングです。

当店でご相談をお受けするクリーニングは、ブランド品やインポート製品、高級獣毛品など
「お手入れしたいけど、クリーニングに出すのが怖い」と言ったご相談が多く、
反対に作業着など汚れのきついものをお預かりすることもないため、
自然と高級品を洗うクリーニング店となってきました




断られたり、汚れやシミが落ちずに諦めていた服を何千、何万着と綺麗にしていますし、
ほんの一例ですがこのブログでもご紹介させて頂いております。

風合いを重視しつつ汚れを落とす・・・
手間はかかるけど1点ずつ手をかけて洗うクリーニング＆お手入れ（メンテナンス）
一点にどれだけ手を掛けていけるかが、綺麗に、高品質な仕上がりにできるかどうかになります。

なので、カシミヤでもアルパカでも超高級のビキューナでも、
洗ったら風合いが変わった！なんてことはありません。

そして風合い直しですが、当店ではいくつかのコースが有りますのでご説明させて頂きながら、
このコートの風合い直しの仕上がりをご紹介させて頂きます＾＾

　　


※獣毛品（コート）の通常クリーニング　　　3800円〜
　　（カシミヤ、アルパカ・シルク・ブランド品、インポートブランド品＋５０％〜１００％）

衿、袖口など汚れが付着しやすい部分は汗と皮脂汚れを落としてから洗っていきますので
シーズン中の汚れを蓄積させません。
ソフトな洗いとソフトな洗浄ドライなので一度で油分など抜けること無く洗い上がります。

全品、抗菌、防虫加工も同時にしていきます。
全品、風合いに変化が出ないようハンガーに掛け3〜4日かけて自然乾燥させます。
毛足のあるコートやジャケットは毛足を整えて仕上げていきます。

手をかけていく分、金額は通常のお店より高いかもしれませんが、
金額以上の手を掛けて洗い仕上げさせて頂いております。



※高級獣毛加脂洗い（毛皮洗い）　クリーニング代金の＋50％〜

アルパカにしてもカシミヤにしても、元々は動物の毛で毛皮との違いは
根本に皮膚が付いているかどうか、です。

強いドライクリーニングにより油分が一気に抜けてしまったもの、ある程度の年月を愛用し
少しずつ抜けていった油分を補い洗う方法。
生きている時に持っている油分を入れ毛足直しをして仕上げていきます。
抗菌防虫加工もしていきます。



※クリーニング＆風合い直し　（ご相談下さい）

クリーニング工程は毛皮洗いと同じ工程をしていきますが、洗いながらの油分補給では足りないほど抜けている場合、
油分、コラーゲン、保湿成分などを直接吹き付けながらブラッシングして入れ込み、仕上げ時に蒸気で蒸しながら
さらに入れ込みながら風合いを治していく方法。

高級獣毛加工剤による風合い直しは、とても良い感じに良くなると思いますが当店で使っている風合いに変わっていきます。
こちらも全品抗菌防虫加工していきます。



※復元洗い＆毛足直し　（要お見積り　ご相談下さい）

長い年月を愛用し水溶性の汚れなどの蓄積により風合いが硬くなったもの、色合いがくすんだりしてきたり
汗や体臭などのニオイが付着してしまったものは復元洗い後に風合い直しをしていきます。

水洗い、温水洗い、酸化還元剤を使い広範囲の変色やシミ、
全体黄変を取るような洗いをしていくためできるものとできないものがあります。

裏地にレーヨン、キュプラ、シルクが使われているとシワっぽくなる、色柄シルクなどが使われているとできない、など
現物を拝見してからお見積りとなります。

ご相談は色々な状態があり、例えば臭い取りとシミや黄変取りとでは洗っていく工程がそれぞれ異なります。

３０年、４０年前の形見の品や思い出の品などのご依頼品も少なくありませんので、
現物を見てお見積りさせて頂くことになります。

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こんな感じで直し方も変われば手間も変わってきます。
通常の場合、毛皮洗いまでしていけばかなり改善されると思います。


今回のコートも毛皮洗いコースでの毛足直しです。
油分を入れ絡まった毛足を整えながら仕上げていきました。


最近では、タンブラー乾燥は生地が傷むし縮むから大手でも停止乾燥をさせるお店が増えていると思います。
しかしそれでも・・・風合いが変わってしまったと言うご相談は後を絶たない・・・

停止乾燥とは1点ずつハンガーや服の形を形成できるよう、人型をしたハンガーに着せ
乾燥BOXに入れ動かさないで乾燥させるもの。
服がタンブルしないため揉まれず傷まず縮を出すこと無く乾燥させられる停止乾燥です。


これらを使ってもぱさぱさになってしまうというのは・・・女性なら理由がよく分かるのでは？？

髪を洗った後、一気にドライヤーで完全に乾かすとどうなるでしょう・・・？
水分も一気に抜け特に冬場はぱさぱさになり髪の毛が跳ね上がるような感じになったりしませんか？

獣毛品は髪の組成とよくにていますので、同じ現象が起きています。
それと、生きている時に持っている油分や栄養素や保湿成分などはどんどん抜けていきますが
入ることは絶対にないんです。

髪を洗った後にリンスやトリートメントしますよね。
するとしっとりしなやかになり、滑りや光沢も良くなります。

使うものにより風合いやしっとり感など違いますし、パサツキや枝毛切れ毛など
傷みを修復する場合は修復用のトリートメントを選びますよね。

獣毛品も同じです。状態により必要な物を選び入れていくんです。

獣毛品は生きている時と違い生え変わることも栄養素が行き渡ることもありませんので、
長く愛用していくためには抜けた成分を入れてあげることが大切になります。

そして、当店では、風合いを変えない洗いない、直す洗い、修復加工など・・・
など色々と試行錯誤錯誤し試しながら作っていきましたが、直すことよりまずは変えない洗い、一番風合いに変化が出るのはタンブラー乾燥、して例え服を動かさなくても熱風などで強制乾燥させると今最もご相談の多いパサパサになる、という事がよくわかり・・・

自然乾燥させるのが一番

今では時代遅れと言われる・・・昔ながらの手間と時間がかかる作業になりますが1点ずつハンガーで干し自然乾燥をさせています。


風合い直し以降の価格は参考価格となります。
高額品って、例えばビキューナのコートなんかだと1着400万〜500万とか・・・
シャネルやエルメスでもカシミヤ製品のコートだと50万円以上はしますので・・・

価格は目安とし、詳しくはご相談下さい。