復元加工って宣伝しているお店も多くなりましたが、この洗いは基本酸化剤使用による浸け置き漂白洗いです。
一言で浸け置き漂白洗いと言ってもお店により格段の差があります。
シミ抜きが得意でも、水洗いできない服を浸けこみ漂白洗いは出来ないというお店もあります。
全体を水洗いって、洗うことより元通りに仕上げていくことのほうが遥かに難しいからなんですね。
どこまでできるかは、ご依頼しようとしているお店へ相談して判断するしか無いと思います。
簡単に受けるお店、数百円のシミ抜き、ロイヤルなど特別コースとかで取れるシミではありませんのでご注意を・・・
ちなみに、カビシミは黄色っぽかったり赤茶系だったり黒かったりなど色々とありますが、
小さく円形状にポツポツとつけた覚えのないシミが出てきたら、カビシミの可能性が高くなります。
クリーニングの仕事ってある程度使われ、汚れたり傷みが出たりした服を洗っていきます。
新品と違い、使われる状況や保管される環境、汚れやシミの付着具合などお預かりする度に違います。
同じ種類なら金額を一定にするお店が多く、利用するにはその方が安心だし依頼しやすいですよね。
でも、金額が一定って事は、汚れていてもいなくても、シミがあってもなくても仕事もある程度一定となります。
最近、嬉しいことに初めてご利用される若い世代の方が増えています^^
しかも、若い男性が持ってこられることもかなり多いんです。
当店はお受けする際、何か気になる事がありますか?っと必ずお聞きします。
エリ汚れや袖口の汚れが気になる、このシミがクリーニングに出したけど取れなかった、このほつれも直してほしいなどなど・・・
何点あってもお客様がご依頼内容をご説明してくれます。
それに応えられるかどうか、金額はどれくらいになるのかを手間、難度を考えてお見積りさせて頂くのが当店の受付の仕事です。
どんなに安くても、して欲しい仕事ができていなければ意味は無いですね。一番多いのが汗をかいたからとクリーニングに依頼してもそのまま残った状態で帰ってきている事。
依頼時、仕上がり後の確認時には問題がない状態でも次着るシーズンまでとか長い時間を掛けないと黄変したり色が抜け変色したなどの変化は出てこないんです。
でも、クリーニング品をお渡ししたあと、半年経過したモノは保証義務は無いと法律で定められています。
着る時期となり気がついた時は・・・半年以上経過してしまっており、保証期間は過ぎています。
この法律がなければ、一度のクリーニングで何年、何十年経っても不具合が出た場合、洗ったお店の責任ということになってしまい、それはありえませんので、消費者、業者平等になるよう定められた法律です。
汗をかいた、何かをこぼしてしまった、雨に濡れたなど、服の状態を知っているのはお客様だけです。
洗って取れない、お預かり時には見えないシミや汚れの付着は、目に見えない以上取る事ができませんね。
夏物衣料に良くあるクレームの中に脇の汗染みや変色があります。
クリーニングに出したら黄ばんで帰ってきた、クリーニング後に確認しても問題なかったけど着る時期に・・・ってありますね。
これはクリーニング店の失敗とかではなく、お客様ご自身が着用時に付着した汗という汚れが原因なんです。
目に見えなかった汚れやシミが熱や時間とともに目に見える形に変化してしまったもの。
汗をかいたら汗取りを、シミが付いたけど見えない、着ていれば分からない程度の汚れやシミでも、濃く出てきてしまうことはよくありますので、全てをクリーニング店任せにするのではなく、ご自身でしてほしい事をしっか伝えて下さい。
伝えても出てしまったりする場合は・・・お店を変えたほうがいいと思います。
出来ないことは出来ないってはっきり言ってくれるお店は技術がないのではなく、自社の方針や技量をわかって伝えることができる、信頼できるお店になると思います。
着ずにしまっておくだけでもいろいろな条件でシミが出てきたり色が変化してきたりします。
最近多い、目には見えない、分からない加工も、数年で寿命が来る素材を使っていたら劣化し溶け出したり剥がれたりします。
ウレタン、ポリウレタン、ゴム樹脂などエラストマーと呼ばれる素材は経時劣化と言って置いておくだけで寿命がやってきます。
2〜3年程度で寿命が来ると言われる素材でなので、次シーズンに着ようと思ったらベトベトしていたり、密着している部分が貼り付き、剥がしたら表面ごと剥がれてしまったりなどが起きてしまう、そんな素材です。
でも、服だけではなく驚くほど多くのモノに使われている素材です。
しばらく放置してある、くるくる巻いてある輪ゴムなど伸びきって戻らなかったり引っ張ったらブチって切れてしまうってありますよね。
基本的に伸縮するものはエラストマーと言われるもので、近い将来に使わずとも必ず寿命(経時劣化)が来てしまう素材。
生地の裏側に生地を貼る加工(ボンディング加工)、ウレタン樹脂、ゴム樹脂なども同じように、経時劣化素材。
溶け出した場合はベタベタしたり、ボンディングなど接着加工は貼り合わせに使われる接着剤(樹脂)が溶け出し表生地に浸透し、油シミのようになります。溶け出した樹脂が乾くとパリパリになり、剥がれていきます。
これはセロテープやガムテープ等、しばらく貼り付けてあったものを剥がすと糊残りしてベトベトします。
空気中の湿気(水分)により分解、溶け出した状態ですが、同じ現象が服に起きています。
テープを剥がしてベトベトしているのをそのまま放置しておくと乾いてパリパリになり、指で擦ると簡単に剥がれてきます。
人工皮革の表面が剥がれてしまうのは同じ現象が起きているからです。
いずれも経時劣化と呼び、使っていなくても時間とともに起きてしまう現象で、日本の法律に定められた賠償基準法では耐用年数が2〜3年程度とされており、起きてしまった場合は購入金額に関係なく素材の寿命が来てしまったと言う判断になってしまいます。
最近の素材は高額有名ブランド品でもほんとに寿命が来るのが早いのでご注意を・・・
【御礼】バーバリーコート復活!
今日、届きました!
昨年7月に他界した親父に買ってもらった、インポートのバーバリーコート、
大切にし過ぎて、タンスの中でカビだらけにしてしまいました。
地元の染み抜き自慢のクリーニング3件にお願いしたものの全然ダメ…
You友さんにお願いしたものの、段ボールを開けるまで半信半疑でした!
嫁さんに開けさせ「落ちてるよ?」と言われ、感激感激でした。
ありがとうございました!
まだ、今ジーンズ河口湖は春が遠いので大切に着ます!