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バーバリーコート復元

バーバリー綿コートクリーニング・ 復元洗い(2016年 10月現在・税抜き)

バーバリーコート綿クリーニング       3800円〜
(エリ、袖口のシーズン中に付いた皮脂、汗の汚れは全品シミ抜き込み)

バーバリー綿コート 水洗い          6800円〜
(着用中に付く体臭など汗のニオイ取りなど)

バーバリー綿コート 復元洗い       12000円〜
綿コートに付くカビシミ、クリーニングしても取れない広範囲のシミ、全体のくすみ取りなど、あらゆる汚れやシミを出来る限り取っていきます。カビ臭などもほぼ除去できます。)

ボタン取り付け取り外し                              1つ250円
力ボタン付き                                    1つ350円
復元洗いで全部外す際、個数が多く外すだけでもかなりの手間を要し、取り付けもYシャツボタンのように簡単にはできません。個数が多い場合、付属品を取り外す場合は取り外す前に位置の確認のため全品位置確認ファイルを手書きで書く、複数枚の画像を撮る、取り付ける際にプリントアウトして確認しながら取り付けています。

ご自身で取り付ける場合は外してからご依頼下さるようお願いします。あとで取り付けのご依頼は位置がわからないこともあり、お受けできないこともあります。




革巻きバックル取り付け取り外し    一つ500円〜 




今回はバーバリーコートで紹介していますがブランド綿コートは同じです。
同じ綿でも縮み変形の出具合、風合いに変化などは織と糸の撚り、目詰め処理をされているどうかなどにより大きく変わります。

防縮加工等をしていききますが、この辺りはメーカーの作り方次第となります。
当店で一番多いバーバリー、アクアスキュータム(どちらもライセンス物)はかなりの状態でもほぼ綺麗にできるモノが多いですが、同じブランドでもインポート製品は変化が出やすく、復元洗いをお受け出来ないモノもあります。




おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

今回ご紹介のコートは見た感じ良くご依頼のあるライセンス物のバーバリー綿コートだと思いましたが、触った感じちょっと違うなぁ・・・って確認したらインポートバーバリーコートでした。

今は亡きお父さんに買ってもらった大切にしていたコートとのこと。
お客様から歓びのメールを頂きましたので最後にご紹介しますね^^

同じ「綿」でも糸の撚り(複数の糸を束ねてねじり一本の糸にしている)や織、加工などの違いにより同じ「綿」ではなくなります。

綿は家庭で洗いながら着ている服の素材に多く、植物性天然素材なのでアレルギーなどの心配もなく小さなお子さんの服って綿製品が多くなります。

なので、家庭で洗える素材としてに認識となっているのですが、水洗いしても変化が出ないように作られていなければ綿は3〜5%程度縮みます。パンツなど、総丈が100センチあったとすると、3センチ〜5センチ程度は縮むということですね。

服として縫製されたものを洗うわけですが、縮むが出る場合、生地を裁断する際に織りの目に添って裁断されていない場合、型崩れが起きたりねじれたりしてしまいます。

生地の目に対して正確に90度(直角)に裁断せず斜めに裁断されると縮みながら歪みが出るわけです。
Tシャツなど水洗いしたら脇の縫い目がお腹辺りまできてしまった、なんていうのも生地の目に対して直角に裁断されていないからです。

この辺りの縮や歪みはクリーニング店が洗って出てしまうため、クリーニング店の責任と言われますが、服の作られ方による不具合とも言えます。高額ブランド品でも歪むものは歪みます。

丁寧に手仕上げしているお店の場合、歪みや縮は仕上げ時に直していくため、お客様は気がついていませんが・・・
目安として、服につけられている洗い指定を確認し、水洗い、手洗いとも不可とされている服は出てしまう可能性が高くなります。

時折Yシャツでも水洗い不可となっているモノがあります。
夏物衣料で水洗い不可となっている服は、汗を付着させないように着ましょう!・・・ってメーカーが言っている??(汗)



綿製品の特長としては、水溶性のシミが付き乾いてしまった段階で洗うだけではシミが落ちなくなります。
色柄ものは少し強めのシミ抜きをすると色が抜けてしまいます。

濡れたおしぼりなどでシミ部分を擦ると、それだけで色が抜けてしまいます。
今回のように明るい色の綿は、汚れが蓄積していきますので、部分的にシミ抜きをするとその部分だけ綺麗になり新品時に近い色が出てきたりします。すると、色抜けしたように白っぽくなります。

当店では、小さなシミならその場で取って即お渡ししていますが、シミ抜きした部分のみ色抜けしたように綺麗になるかもしれないというご説明を必ずさせて頂いております。結構あります。

綿製品ってクリーニング店に依頼してもエリや袖く地が綺麗にならない、シミのほとんどが取れないというのも、
素材の特徴として簡単には出来ない「訳」があるんです。

家庭で洗えない綿素材はお客様から色々な事をご相談されます。
どうしてエリや袖口の汚れが落ちない?などもよく聞かれますし、クリーニングに出していたのに汗による変色が出てしまったなどはとても多いご相談なので・・・少しご説明させて頂きました。

さて、今回のコートは全体に出てしまったカビシミです。色もくすみが出ていますし、カビ以外のシミもあります。
綿コートで、オレンジ色〜赤茶系の、丸い点状のシミが出てきた場合、カビシミです。

これは綿製品に出る独特のカビシミ。
このシミはスーツやコート等に出てしまうと、取れるお店は無いって言っても良いくらい、少なくなります。

最後に頂いたお礼メールをご紹介させて頂きますが、このコートもシミ抜きができるお店数軒に依頼し取れなかったとの事。

と言う事で出来る限り綺麗にするため、当店得意の復元洗いです^^




復元加工って宣伝しているお店も多くなりましたが、この洗いは基本酸化剤使用による浸け置き漂白洗いです。
一言で浸け置き漂白洗いと言ってもお店により格段の差があります。

シミ抜きが得意でも、水洗いできない服を浸けこみ漂白洗いは出来ないというお店もあります。
全体を水洗いって、洗うことより元通りに仕上げていくことのほうが遥かに難しいからなんですね。

どこまでできるかは、ご依頼しようとしているお店へ相談して判断するしか無いと思います。
簡単に受けるお店、数百円のシミ抜き、ロイヤルなど特別コースとかで取れるシミではありませんのでご注意を・・・

ちなみに、カビシミは黄色っぽかったり赤茶系だったり黒かったりなど色々とありますが、
小さく円形状にポツポツとつけた覚えのないシミが出てきたら、カビシミの可能性が高くなります。




クリーニングの仕事ってある程度使われ、汚れたり傷みが出たりした服を洗っていきます。
新品と違い、使われる状況や保管される環境、汚れやシミの付着具合などお預かりする度に違います。

同じ種類なら金額を一定にするお店が多く、利用するにはその方が安心だし依頼しやすいですよね。
でも、金額が一定って事は、汚れていてもいなくても、シミがあってもなくても仕事もある程度一定となります。

最近、嬉しいことに初めてご利用される若い世代の方が増えています^^
しかも、若い男性が持ってこられることもかなり多いんです。


当店はお受けする際、何か気になる事がありますか?っと必ずお聞きします。

エリ汚れや袖口の汚れが気になる、このシミがクリーニングに出したけど取れなかった、このほつれも直してほしいなどなど・・・

何点あってもお客様がご依頼内容をご説明してくれます。

それに応えられるかどうか、金額はどれくらいになるのかを手間、難度を考えてお見積りさせて頂くのが当店の受付の仕事です。

どんなに安くても、して欲しい仕事ができていなければ意味は無いですね。一番多いのが汗をかいたからとクリーニングに依頼してもそのまま残った状態で帰ってきている事。

依頼時、仕上がり後の確認時には問題がない状態でも次着るシーズンまでとか長い時間を掛けないと黄変したり色が抜け変色したなどの変化は出てこないんです。

でも、クリーニング品をお渡ししたあと、半年経過したモノは保証義務は無いと法律で定められています。


着る時期となり気がついた時は・・・半年以上経過してしまっており、保証期間は過ぎています。
この法律がなければ、一度のクリーニングで何年、何十年経っても不具合が出た場合、洗ったお店の責任ということになってしまい、それはありえませんので、消費者、業者平等になるよう定められた法律です。

汗をかいた、何かをこぼしてしまった、雨に濡れたなど、服の状態を知っているのはお客様だけです。
洗って取れない、お預かり時には見えないシミや汚れの付着は、目に見えない以上取る事ができませんね。

夏物衣料に良くあるクレームの中に脇の汗染みや変色があります。
クリーニングに出したら黄ばんで帰ってきた、クリーニング後に確認しても問題なかったけど着る時期に・・・ってありますね。

これはクリーニング店の失敗とかではなく、お客様ご自身が着用時に付着した汗という汚れが原因なんです。
目に見えなかった汚れやシミが熱や時間とともに目に見える形に変化してしまったもの。

汗をかいたら汗取りを、シミが付いたけど見えない、着ていれば分からない程度の汚れやシミでも、濃く出てきてしまうことはよくありますので、全てをクリーニング店任せにするのではなく、ご自身でしてほしい事をしっか伝えて下さい。

伝えても出てしまったりする場合は・・・お店を変えたほうがいいと思います。
出来ないことは出来ないってはっきり言ってくれるお店は技術がないのではなく、自社の方針や技量をわかって伝えることができる、信頼できるお店になると思います。

着ずにしまっておくだけでもいろいろな条件でシミが出てきたり色が変化してきたりします。
最近多い、目には見えない、分からない加工も、数年で寿命が来る素材を使っていたら劣化し溶け出したり剥がれたりします。

ウレタン、ポリウレタン、ゴム樹脂などエラストマーと呼ばれる素材は経時劣化と言って置いておくだけで寿命がやってきます。
2〜3年程度で寿命が来ると言われる素材でなので、次シーズンに着ようと思ったらベトベトしていたり、密着している部分が貼り付き、剥がしたら表面ごと剥がれてしまったりなどが起きてしまう、そんな素材です。

でも、服だけではなく驚くほど多くのモノに使われている素材です。

しばらく放置してある、くるくる巻いてある輪ゴムなど伸びきって戻らなかったり引っ張ったらブチって切れてしまうってありますよね。
基本的に伸縮するものはエラストマーと言われるもので、近い将来に使わずとも必ず寿命(経時劣化)が来てしまう素材。

生地の裏側に生地を貼る加工(ボンディング加工)、ウレタン樹脂、ゴム樹脂なども同じように、経時劣化素材。
溶け出した場合はベタベタしたり、ボンディングなど接着加工は貼り合わせに使われる接着剤(樹脂)が溶け出し表生地に浸透し、油シミのようになります。溶け出した樹脂が乾くとパリパリになり、剥がれていきます。

これはセロテープやガムテープ等、しばらく貼り付けてあったものを剥がすと糊残りしてベトベトします。
空気中の湿気(水分)により分解、溶け出した状態ですが、同じ現象が服に起きています。

テープを剥がしてベトベトしているのをそのまま放置しておくと乾いてパリパリになり、指で擦ると簡単に剥がれてきます。
人工皮革の表面が剥がれてしまうのは同じ現象が起きているからです。

いずれも経時劣化と呼び、使っていなくても時間とともに起きてしまう現象で、日本の法律に定められた賠償基準法では耐用年数が2〜3年程度とされており、起きてしまった場合は購入金額に関係なく素材の寿命が来てしまったと言う判断になってしまいます。

最近の素材は高額有名ブランド品でもほんとに寿命が来るのが早いのでご注意を・・・


 山梨県  S.W様より

【御礼】バーバリーコート復活!

 今日、届きました!
 昨年7月に他界した親父に買ってもらった、インポートのバーバリーコート、
 大切にし過ぎて、タンスの中でカビだらけにしてしまいました。
 地元の染み抜き自慢のクリーニング3件にお願いしたものの全然ダメ…
 You友さんにお願いしたものの、段ボールを開けるまで半信半疑でした!
 嫁さんに開けさせ「落ちてるよ?」と言われ、感激感激でした。
 ありがとうございました!
 まだ、今ジーンズ河口湖は春が遠いので大切に着ます!







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